apercevoir’s blog

どこにでもいる大学生の日記帳

山本昌の引退に思うこと

2015年は数多くの大物選手が引退するということで話題になっていますね。

ドラゴンズからも和田、谷繁、山本昌、朝倉、小笠原…

黄金時代を支えた選手たちが球界を去ります。(小笠原は長い間敵でしたが)

 

特に山本昌の引退はTV、新聞でも大々的に報じられました。

日本球界の数々の最年長記録保持者ですからねえ

 

水島新司の漫画に「野球狂の詩」というのがあるのですが、この漫画の第一話のタイトルが「老いぼれ18番」で、当時の岩田鉄五郎の年齢は50歳位。

山本昌はまだ「おじさん」程度ですけど、50歳の岩田鉄五郎は漫画の中で完全に「おじいちゃん」として描かれています。

当時の認識では50歳の現役投手というのはフィクションならではの存在だったということがうかがえますね。

大谷の二刀流や162キロ、マー君の24勝0敗1セーブは漫画・ゲームのようだと言われるけど、山本昌も同じように漫画から出てきたような選手だと思います。

 

そんな山本昌投手も今年で引退。

そこで現役を振り返る特集なんかも数多く目にするわけですが、本人は一貫して野球をやめたいと思ったことは一度も無いと語っています。

 

 

これが本当にすごいことだと思う。

少なくとも自分では考えられない。

球界のレジェンドと素人比べるなって話なんだけど、自分も8歳から20歳まで野球やってきたもので、どうしても比較してしまう。

練習はきついし、監督は怖いし、年齢が上がるにつれて野球ばっかりやっていていいのかなという不安もでてくる。

山本昌投手の野球人生も決して順風満帆なものではない。

甲子園のスターで鳴り物入りでプロ入りしたわけではなく、プロに入ってからも何年も芽が出ないでいた。

そんななかでずっと野球を楽しめるというのはすごくうらやましいし、まさしく才能なんだと思う。

(プロに入るまで、入ってから血の滲むような努力があるのは当然ですが)

考えてみると、野球の練習がつらい、きついと思い始めると、やらされている練習をこなすことで落ち着いてしまうのかもしれない。

きつい練習を課されていることを逆に逃げ道にしてしまうというか、、、

自分が野球嫌いだとすれば12年も続けるはずはないし、好きだとすればやめたいと思った気持ちはなんだったのか。

結局どちらにしても自分の中で何かをごまかして野球をやってきたんだなあ、と。

 

 

山本昌が投げるたびに、記録をつくるたびに感動をもらっていましたが、この話は自分の野球人生、ひいては人生そのものを考えるきっかけになりました。

野球はやっぱり奥が深い。